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短歌2013
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1301 |
老ゆるほどに時の刻みは狭まりて
対数表の如き人生 |
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NHK短歌(2013年1月号掲載)
佳作 題: 表 選者:坂井修一氏
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1302 |
大人より子らへ引継ぐ借金は
半減期無き被爆の如し |
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東海歌壇(2013年1月17日朝日新聞掲載)
入選 題:自由 選者:岡井隆氏
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1303 |
オルセーのルドンの名画想ひつつ
武満徹の「閉じた眼」を聴く |
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角川公募短歌館(月刊「短歌」2013年2月号掲載)
佳作 題:自由 選者:三枝浩樹氏
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1304 |
病棟の窓より望む公会堂
五十年前にカラヤン聴きぬ |
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角川公募短歌館(月刊「短歌」2013年2月号掲載)
佳作 題:自由 選者: 大島史洋氏
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1305 |
ナマケモノのやうに脚立を上り下り
半日かけて一本刈りぬ |
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角川公募短歌館(月刊「短歌」2013年3月号掲載)
佳作 題:自由 選者:三枝浩樹氏
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1306 |
フィヨルドの峡(かい)より出でし蒼き月
堰(せ)き止めらるる湖(うみ)を照らせり |
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ジパング倶楽部会報(2013年3月号掲載)
入選 題:自由 選者:篠弘氏
選者評:ノルウェイ独特の冷えびえとした光景が見事に描出される。切り立った峡湾から出た「蒼き月」は、深い臨場感を持つもので、身の緊(し)まる思いで眺め入る。
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1307 |
リューマチを病みたる母の
節榑(ふしくれ)の指より生(あ)れし手袋温し |
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角川公募短歌館(月刊「短歌」2013年4月号掲載)
佳作 題:自由 選者: 沢口芙美氏
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1308 |
「新聞の切り抜き何に使ふの」と
問はれて我は返事に窮す |
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東海歌壇(2013年4月18日朝日新聞掲載)
入選 題:自由 選者:岡井隆氏
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1309 |
おほいぬのふぐりたんぽぽすみれさう
プリマヴェーラの野に遊びつつ |
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NHK短歌(2013年5月号掲載)
佳作 題: 遊ぶ(遊び) 選者:坂井修一氏
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1310 |
瞑想の中のあらすぢ次々と
現(うつつ)となりて事は運びぬ |
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NHK短歌(2013年6月号掲載)
佳作 題: めざめ・寝起き(テーマ) 選者:斉藤斎藤氏
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1311 |
退職後十五年を経てなほ覚ゆ
月曜の朝の目覚めの憂鬱 |
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東海歌壇(2013年6月20日朝日新聞掲載)
入選 題:自由 選者:岡井隆氏
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1312 |
マヨルカの光と陰のバラードに
病めるショパンの息づかひ聴く |
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角川公募短歌館(月刊「短歌」2013年7月号掲載)
佳作 題:自由 選者:古谷智子氏
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1313 |
永遠に鎮火せぬ火を負はされし
子孫の叫び聞こゆる如し |
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東海歌壇(2013年7月11日朝日新聞掲載)
入選 題:自由 選者:岡井隆氏
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1314 |
ヴェランダのレタス千切りて
富士柄の器に盛れば北斎の波 |
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NHK学園・名古屋短歌大会(2013年8月5日)
入選 題:自由 選者:馬場あき子氏・東直子氏他
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1315 |
山峡の駅前旅館の大時計
二つを聞きて夜汽車に乗りぬ
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NHK学園・名古屋短歌大会(2013年8月5日)
入選 題:駅 選者:馬場あき子氏・東直子氏他
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1316 |
手術終へて付き添ひの妻
恋人の頃の顔して手を握りたり
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東海歌壇(2013年9月12日朝日新聞掲載)
入選 題:自由 選者:岡井隆氏
選者評:作者の手術につき添った妻。「恋人の頃の顔して」がよかった。
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1317 |
モッツァレラにトマトとバジルを貼り付けて
マルゲリータはピッツァのコラージュ
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NHK短歌(2013年10月号掲載)
佳作 題:乳製品(テーマ) 選者:小島ゆかり氏
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1318 |
夏嵐日本の島の南端に
停泊しつつ雨を降らしぬ
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角川短歌「題詠」(月刊「短歌」2013年11月号掲載)
入選 題・船 選者・小畑庸子氏
選者評:嵐が停泊する、即ち船は優れた比喩。
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